2026-09-16
70代のまぶたのたるみと偽性眼瞼下垂、額リフト糸リフト(スレッドリフト)を検討した症例
70代のまぶたのたるみと偽性眼瞼下垂に対し、過去の上眼瞼手術歴を考慮して額リフト糸リフトを適用した症例です。眉の位置、こめかみのコケ、額のシワを総合評価して視界とたるみを改善しました。

a. 70代後半の女性は、まぶたのたるみと眉毛の外側のたるみにより、目が重くて開きにくく、上方視界が遮られる不便さを感じていました。
b. 以前に上眼瞼切開術(上まぶたの手術)を受けた経験があり、再手術への負担などを考慮して額リフト糸リフト(スレッドリフト)を実施しました。
c. 施術後には、眉毛の位置やまぶたの外側のたるみ、左右の非対称、皮膚の摩擦による刺激部位の経過を併せて確認しました。
こんにちは。シワを消す医師、パク・ソヒョン代表院長です。
本日は、まぶたが重く、上を見るときに視界が遮られて不快感を覚えていた70代後半の女性の症例をご紹介します。この患者様は過去に、たるんだ上まぶたの皮膚を切除する上眼瞼手術を一度受けた経験がありました。しかし、時間の経過とともに老化や組織の変化が進み、まぶたや眉周囲のたるみが再び見られるようになりました。
特に上を見上げるときに視界が狭く感じられ、目を開けるのが重く、外側のまぶたの皮膚がまつげの生え際あたりに触れて繰り返し刺激されるという不快感もありました。このようなまぶたのたるみは、まぶたの皮膚だけの問題ではなく、眉毛の位置、額の筋肉の使い方、こめかみの組織変化など、さまざまな要因を併せて確認する必要があります。
1. 施術前の眉毛とまぶたの状態

施術前の状態を確認すると、眉毛の位置が眼窩上縁(目の上の骨の境界)よりもやや下に位置しており、眉頭よりも眉尻側がさらに下がっている形状が観察されました。
これは70代に見られる老化変化の一つで、眉毛自体のたるみがまぶたをさらに重く見せている状態でした。
左右のまぶたにも差がありました。片側がもう一方よりも少し多く覆いかぶさっており、特に外側の皮膚がたるんで目元を覆い隠す傾向が顕著でした。

また、たるんだ皮膚によってまぶたの縁が覆い隠され、実際にまぶたを持ち上げる筋力に問題があるかのように見える「偽性眼瞼下垂(ぎせい がんけんかすい)」の所見も確認されました。偽性眼瞼下垂は、実際にまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋など)の機能低下とは原因が異なる場合があるため、正確に状態を見極めるプロセスが重要です。
目尻側では、余剰皮膚がまつげに接触している様子も観察されました。このような接触が続くと、周囲の皮膚が継続的に刺激を受けて痛みやただれにつながることがあるため、患者様が自覚している症状まで詳しく確認しました。
2. 目を開けるために額の筋肉を使用した痕跡

額を観察すると、下部から上部にかけて複数の横ジワが刻まれていました。表情を大きく作らない状態でも確認できるほどシワが残っており、普段の目の開け方の癖とともに確認すべき部分でした。
まぶたのたるみで目が重く感じられる場合、無意識のうちに眉を上に持ち上げながら目を開けることがあります。その際、額の前頭筋が過度かつ繰り返し使われ、この動きが長期間続くと額の横ジワが深く目立つようになります。
この患者様は鼻根部(鼻筋)にも比較的深いシワが形成されていました。目を開けるときに額や眉だけでなく、鼻周辺の筋肉まで連動して使う癖がある場合、鼻根部のシワも目立ちやすくなります。
したがって、70代のまぶたのたるみを確認する際は、単にたるんだ皮膚の量だけを見るのではなく、普段どのように目を開けているか、額や鼻周辺の筋肉をどれほど使っているかも併せて確認する必要があります。
3. こめかみのコケ(痩せ)と眉尻のたるみ

こめかみ周辺の変化も併せて観察しました。
この患者様はこめかみが比較的大きく窪んでおり、加齢に伴う脂肪や筋肉の萎縮が影響を与えている可能性を考慮しました。
こめかみ周辺のボリュームと支持力が低下すると、眉毛や目尻の外側が下垂して見えやすくなります。特に眉尻が下がると、その下に位置する上まぶたの皮膚まで一緒に垂れ下がり、まぶたのたるみがより強調されてしまいます。
この患者様も、こめかみの痩せと眉尻の下垂が同時に生じていました。そのため、まぶたの皮膚だけを単独で評価するのではなく、眉毛の高さや形状、左右の非対称、こめかみの窪み、額の筋肉の動きまで総合的に見極めました。
4. 再手術への負担を考慮した治療の選択

この患者様は過去に上眼瞼手術を一度受けた履歴がありました。
その後、年月が経つにつれて眉毛やまぶた周囲のたるみが再び現れ、まぶたが重く上方の視界が遮られる不便さを訴えていました。
すでに一度切開手術を受けていたため、二度目の手術に対する精神的・身体的負担を強く感じておられました。カウンセリングでは、現在の眉毛の位置、外側のたるみ具合、皮膚の状態、過去の手術歴などを総合的に確認し、これらの条件を考慮して額リフト糸リフトを選択しました。
額リフト糸リフトをはじめとするアプローチは、すべてのまぶたのたるみに対して一律に適用できるわけではありません。年齢や肌の弾力、眉毛の下垂度合い、残っているまぶたの皮膚量、過去の手術歴、患者様が感じる不便さや希望する改善範囲によって治療計画が異なります。
特に、偽性眼瞼下垂のようにたるんだ皮膚や眉毛の位置が影響しているケースと、実際にまぶたを持ち上げる筋肉の機能が低下しているケースではアプローチが全く異なるため、診察を通じて原因を見極めるプロセスが不可欠です。
5. 施術後に確認された変化

額リフト糸リフトの後は、治療前と比較して眉毛の位置やまぶた周囲の状態を再確認しました。
眉毛は眼窩上縁の骨の境界付近へと自然に引き上がり、眉毛とまぶたの縁の間の距離も施術前より広がっている様子が観察されました。
まぶたの開き(瞼裂高)も以前と比べて広がり、外側のまぶたを覆っていた余剰皮膚や、繰り返し擦れて刺激されていた部位にも改善が観察されました。

左右のまぶたの非対称についても、施術前と比較して緩和されているかを確認しました。
また、普段目を開けるために額や鼻周辺の筋肉を酷使していたことで形成されていた鼻根部のシワにも一部変化が見られました。ただし外見上の変化だけでなく、施術前に患者様が感じていた上方の視野の狭さや、まぶた外側の皮膚への摩擦刺激がどのように変化したかも診察の中で確認しました。
施術後に現れる変化の程度や持続期間には個人差があるため、一定期間しっかりと経過観察を行うことが大切です。
6. まぶたのたるみは解剖学的構造を併せて見極める必要があります

70代でまぶたが重く、上方の視界が遮られるように感じられるからといって、その原因が常にまぶたの皮膚だけにあるとは限りません。
まぶたや眉毛の周囲には、前頭筋、眼輪筋、眉毛を支える靭帯組織、こめかみの脂肪や筋肉など、多様な解剖学的構造が互いに影響を及ぼし合っています。
まぶたの皮膚がたるむと、視野を確保するために無意識に額の筋肉を繰り返し使ってしまうことがあります。この動きが続くと、額の横ジワや鼻根部のシワが深くなり、眉の高さや左右のバランスにも差が生じてきます。
したがって、まぶたのたるみや偽性眼瞼下垂を診察する際は、まぶたの皮膚の量だけを見るのではなく、眉毛の位置、左右差、額の筋肉の動き、こめかみのコケなどを総合的に評価することが重要です。
特に以前に上眼瞼切開などの手術歴がある場合は、現在残っているまぶたの皮膚、瘢痕組織、眉毛の位置、目を開ける筋力などをより綿密に確認しなければなりません。一見同じようなまぶたのたるみに見えても原因は異なるため、再手術が必要なのか、額リフトや糸リフトといった低侵襲な方法が適しているのかは、個別の詳細な診察によって判断する必要があります。
※本内容は特定の患者様の経過を説明したものであり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。施術後の変化や持続期間は個人の解剖学的構造、皮膚状態、老化度、生活習慣、施術方法により異なる場合があり、事前の十分な医師のカウンセリングが必要です。
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70代のまぶたのたるみと偽性眼瞼下垂、額リフト糸リフトの治療計画と詳しい経過は動画でもご確認いただけます。
よくある質問
上眼瞼手術(切開)の後に再びまぶたがたるんだ場合、再手術しかありませんか?
いいえ、再手術以外にも額リフト糸リフト(スレッドリフト)などの選択肢が検討できます。過去に切開手術を受けて再手術への負担が大きい場合、眉毛の位置や額の筋肉の使い方、皮膚状態を総合的に評価し、非切開の糸リフトでたるみと視界の遮られ感を改善できる場合があります。
偽性眼瞼下垂と本物の眼瞼下垂はどう違いますか?
原因が根本的に異なります。本物の眼瞼下垂はまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋など)の機能低下が原因ですが、偽性眼瞼下垂は皮膚のたるみや眉毛の下垂がまぶたに覆いかぶさり、筋力が低下しているように見える状態です。原因に応じたアプローチが必要となります。
70代のまぶたのたるみの主な原因は皮膚の老化だけですか?
まぶたの皮膚だけでなく、複合的な解剖学的要因が関与しています。加齢に伴う眉尻の下垂、こめかみの脂肪萎縮(コケ)、視界を確保するために額の筋肉を酷使する癖などが重なり合って生じるため、全体像を捉えた診断が不可欠です。
額リフト糸リフト後はどのような変化が期待できますか?
眉毛の位置が自然に引き上がり、狭くなっていた視界が改善される効果が期待できます。眉とまぶたの距離が広がり、被さっていた外側の皮膚が引き上げられ、額や鼻根部の筋肉の緊張緩和や目元の左右差の緩和などが観察されます。